子供の頃からの謎。

年下のカモメがいるといい、と言っていた人がいた。
年下のカモメってなんだろう?

カモメ、カモメ。あ、歌は
かーごめ、かごめで始まるんだった。
「後ろの正面だーあれ?」は
確か、突き落としたのは誰?という意味だったと記憶している。
良く歌われた遊び歌。
童謡なのに、サスペンス・ドラマのワンシーンだった。

そんな知識も持たない小学生の頃は遥か遠く、まだまだ週休二日制は導入されておらず、
土曜日は午後1時頃に帰宅するという「週休1.5日制」だった。
土曜の昼は決まって、袋のインスタントラーメンを鍋で煮たものが深めの器によそられていた。

私は土曜の昼食が苦手だ。
ラーメンが嫌いなわけじゃない。
付けているテレビ番組に問題があった。

毎週土曜日のサスペンス・ドラマ。
突然、人が殺されるシーンから始まる。
そして、不安感を煽る音楽が入る。

不協和音(聴いていて気持ちが悪くなる音の重なり)で緊張感が高まる。
サスペンスなどの演出で使われることが多い不協和音。これを専門用語で、テンションコントロールという。

テンションコントロールという言葉に出逢った時、笑いのツボを押さえるワザかと思った。

緊張感を強める音を足していくというものだが、聴いた瞬間にやはり殺しのシーンが蘇ってしまう。
瞬時に「火曜サスペンス劇場」の文字が頭に浮かぶ。
そして、女性の悲鳴。

こんな番組を観ながら昼食を食べるのは拷問で、
今でも考えられない。

自分が殺される痛みを想像して、ラーメンが喉に詰まって窒息死してしまいそうだった。
殺しは、画面の中だけでいいはずで、
こちら側まで殺されるのは想定外だ。

今だから言えるが、この時間から逃亡してしまいたかった。
ラーメンが入った器を持って、押し入れやタンスの中に防虫剤と一緒に大人しく仕舞われていたいという妄想が、午前中の学校の授業を上の空にした。

その様子を見るに見かねた先生が
「はーい。みなさん。週の終わりで疲れていると思うけど、もうちょっと集中しましょう。」と、見当違いな声かけをしてきたりしていた。

サスペンス、殺人事件。この手のものを観ると、今でも布団をかぶって震えてしまう。
だから、お化け屋敷も、ホラー映画も、ヒーローものの映画も全滅で、映画館では殺しが入っていないものを選ぶようにしている。

殺しのシーンが入っていそうなものは、家でフード付きパーカーを被って、口にタオルを当てて観ている。
なぜ、口にタオルを当てるのか?

殺しのシーンでは、必ずと言っていいほど相手の口をふさぐものだから、きっちりと再現する為にタオルを用意する必要がある。

以前にホラー映画を観て、体がこわ張り、顔がひきつり、自分の顔が映画より怖い顔になっていた事がある。
その顔を見たホラー好きな女の子がとても嬉しそうにしていたことに、恨みを持っている。
(彼女は同性の友達)

誰も見ていなくとも隠さなくては、恥ずかしい。

稀にこういう大人が存在する。
こういう大人は子供の頃から、ひとつも変わらない。

と、書いている私。
ところで、冒頭に書いた「年下のカモメ」ってなんだろう。
ヤモメという言葉もあるが・・・?
メ、メ、めぇ~?
「たぶん、ツバメだ!」

サスペンス劇場で得た知識を総動員させてみる。
たしか、パトロンというものだ。
パトロンを辞書で引く。
「芸術家などの保護者」と書いてある。

え、なんか違う意味だと思っていた。
もっと、なんか言ってはいけない変なものだと思っていた。

自分の勘違い力に、脱毛する。
脱帽する。

勘違いして、ごめんなさい。

よかったら、、、

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むんや

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「なんとでもなるさ」を合言葉に。 挑戦は続く。詳しいプロフィールはこちらから
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