いっぴき

くたびれた
肩甲骨が冷たくて
新聞配達よりも先に起きて
消し忘れた灯りを消した

部屋をあたたかくしても
一向にあたたまらないから
布団の中で ぐるぐる寝返りを打つ
ずっと 布団の中にもぐっていたい

記憶の中の猫は わたしの胸に乗って
あたためながら ぐるぐるとノドを鳴らす
振動が わたしの体をゆるませる
心地よい目覚め

猫はもういない
わたしには鳴らすノドが無い
乾燥した空気でいがらっぽいから
もう一度 布団にもぐる

猫が手ですくって
金魚を食べてしまった
空になった水槽が
凍った夜から 日光浴している

あたたかくなっても
泳ぐものはなく
水のあった線だけが
白く乾いてくっきり残る

水槽もノドがいがらっぽい
お水と仲間が欲しいね

よかったら、、、

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むんや

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「なんとでもなるさ」を合言葉に。 挑戦は続く。詳しいプロフィールはこちらから
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