飛煌

おなかを空かせた飛煌が飛んでいく
景色も交わした言葉も
記憶のカケラをひとつずつ
噛み砕いて飲み込む

それでも
お腹がいっぱいにならない飛煌
倒れることも知らないで
今日も飛ぼうと羽をひろげる

大群が通ったあとには
痛みしか残っていない

かじかんでゆく指に 手袋をして
冷え切ってしまわないように
ぎゅっと力を込める
乾いた喉に流れる塩水

一冬越した 飛煌の墓場には
無数の小さな花が
また 笑っているだろう

よかったら、、、

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むんや

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「なんとでもなるさ」を合言葉に。 挑戦は続く。詳しいプロフィールはこちらから
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