ちか

ワカサギに似ている魚に「ちか」という、海に住む魚がいる。

ビニール袋に小麦粉を入れて、粉をはたいて多めのオリーブオイルで焼く。
ネギのみじん切りと、ねり梅、ポン酢を合わせてかける。

表面はカリッと、中はふわほろ。
「ちかの梅ポン南蛮」といったところ。

ご飯が進む。
お供は、ほうれん草のお味噌汁。

ほうれん草のお味噌汁には、煮干しとおぼろ昆布をひとつまみ入れた。

昆布出汁が、ほうれん草の青くささを優しく包みこんでしまった。
新しい発見。大収穫!

このちょっとした事が、とても嬉しい。

ちかの梅ポン南蛮も、創作したけれど、一番の収穫はいつも、
「味噌汁が多い」と、グチる子供が飲み干したことだ。

ほうれん草、煮干し、昆布。
いい仕事できたね。

こんなことを口に出せば
「美味しかったのは、お母さんの手柄じゃ無い。ほうれん草を作った農家さんの手柄」
「煮干しを干して作った人の手柄」
「おぼろ昆布を削った人の手柄」

このみっつのどれかが、返される。

手厳しいのは、なぜだろう?

きっと、それは私が厳しいということだろう。

だから、子供が料理を振る舞う番になり
少しでも納得の行かない出来だと
「失敗しちゃった。ごめんね」
と、しつこくなんべんも言う。

これ、私の口ぐせのようなものだ。
と、ハッとさせられた。

やめよう。謝るの。
だって、悪いことをしていないのに、子供が謝っているという事は、同じように自分が悪くないのに、謝っている事が多いという事だ。

「謝れ!」と、命令されてもいないし、せめて家の中だけでも、謝るのを減らしたい。

失敗しないようにするのではない。
「失敗しちゃった。食べよう。」
と、図々しく炭になったトーストをお皿にのっけて、子供の目の前のテーブルに置くだけだ。

さあ、次の朝ごはんが楽しみだ。

いつもと違うことをしたら、どういう反応を示すだろうか。

よかったら、、、

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むんや

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「なんとでもなるさ」を合言葉に。 挑戦は続く。詳しいプロフィールはこちらから
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