馬に乗る

「足柄山の金太郎」は馬に乗りたかったのだろう。

マサカリを担いで、クマに乗っていたらしいが、それはクマにマサカリをちらつかせて、脅して乗っていたのではないかと思う。
仲良しにする事ではない。
馬に乗りたいなら、馬のところへ行ってくれ。
優しいクマは、金太郎を乗馬クラブへ連れて行く。

乗馬の前に係員からは
「ちょっと、こちらへ、あの、そのマサカリをお預かり致しますので。馬がビックリしてしまいますので、余計な物の持ち込みは、禁止しております。マサカリをお預けになるか、乗馬クラブから出て行って頂くか、どちらになさいますか?」
と、声をかけられることになったのだ。

金太郎は、どちらを選ぶのだろうか。
馬に乗りたかったなら、マサカリを預けるのだろうし、マサカリを手放すのが嫌なら、馬には乗れないだろう。

「さあ、どうするんだ!金太郎!」
そう、クマに後ろから声をかけられた金太郎。
「その前になんか食べようよ、クマ。」
と、金太郎は話をすり替える。
なんだか様子がおかしい金太郎に向かって、クマが叫ぶ。

「オレは鶏肉!!鶏肉!!チキン南蛮がいい!」

鶴の一声ならぬ、クマの一声で、行く店は決まった。

そして、二人はタルタルソースたっぷりのチキン南蛮を食べながら、2人のチキンぶりについて、語る語る。

それを傍観していた、店員さんが
「精力をつけて、頑張ってじゃじゃ馬に乗ってくださいね。」と、励ましをいれた。

すると、金太郎は
「茶々なんて入れなくていいから、お茶を淹れてくれ!!」
と言い、クマは
「おれは馬の代わりをしなくちゃいけないから、カツ丼追加で!」

と、答えた。

店員さんは、クマのリクエストにお応えする形で、
「頑張れ!ファイト!」
などと、励まし勇気づけている。

もはや、金太郎よりも、馬役を買って出たクマに同情するしかない状況。
マサカリより先に、金太郎の心はポッキリ折れた。

ポッキリと折れた心をボンドで繋ぎ合わせて、もとに戻そうと、周りは躍起になっていたが、金太郎は何と、
心臓のスペアを持っているという。

ポケットから取り出したのは、一匹のノミ。
「ノミのハートは、クマの専売特許だから、それはダメ!!」
と、まわりが一瞥をくれる。
金太郎はどうしたもんかと、ノミのハートでチキン南蛮を頬張っている。

どうしたもんかと、一同途方に暮れて、夕焼け空と黄昏ている。

よかったら、、、

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むんや

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「なんとでもなるさ」を合言葉に。 挑戦は続く。詳しいプロフィールはこちらから
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