からだを洗って気づく

お風呂が壊れて、外のお風呂屋さんへ出かけた。

金額はそんなに高くない。
タオルも貸してくれていた。
受付の人が丁寧で、なかなか感じもいい。

服をロッカーにしまい、洗い場へ向かう。
が、どこが洗い場への入り口なのかハッキリしない。
あの暖簾の向こうだろうか?
??この「手動でお願いします」を開けるのだろうかと、悩みながらガラリと開く。
開いた瞬間にカポンと、洗面器の床に当たる音とシャワーの音が流れてきた。湯気が流れてホンワカ。
良かった。ここが入り口で。

体を洗い、浴槽に浸かる。
うん。いい感じ。癒される。
手足を伸ばそうとした瞬間、ぶくぶくぶくと私の顔がお湯の中に沈んでもがいた。
近年、外国人の血が入ったりして、日本人でも高身長な人が多くなった。
その方々からすると、日本のお風呂は浅くて、肩が出て寒いとか、色々と規格的な問題があるという話が出ていると、聞いたことがあった。

そうか。これが彼等の適正サイズ。
私がおしりをつけて座ると、口と鼻が水中になってしまう。仕方がないので、湯の中で正座のポーズを取る。
あんまり、リラックスしたと言えるのかわからない。

まわりの人たちは、どうしているのか。
辺りを見回すと、湯船への階段に腰をかけて入浴していた。にゃるほどね。

腰かけて入浴してみる。
とても楽。そして、窓の向こうには青い空が広がっていた。体の痛みも引く。
痛みのない状態が、当たり前の人からは、想像できないと思うが、絶えずある痛みが和らぐと、ひどくホッとする。

かったるいのと、湯冷めが毎日外のお風呂へ行くことを諦めさせている。
徒歩1分のところにお風呂屋さんがあったらば、贅沢だと思う。
かといって、その場所に住もうと思う前に、お風呂に飽きてしまう自分がいる。

そんな事をぼんやりと考えながら、服を着て髪の毛をドライヤーで乾かす。
さあ、帰ろう!と、
出口を探した。

こっちかな?と、洗い場を探した時と同様に、脱衣所をぐるりと回る。
ここかなと、暖簾をくぐると外に出た。

外に出た瞬間、冷や汗。
このくぐった暖簾をさっき服を脱いで洗い場を求めた時に、くぐろうかと悩んだからだ。
裸で大広間へ出るところだったのだ。
男湯の出口から近いこの場所へ。

風呂上がりだからか、焦ったからかノドが乾いていた。
なにか紙コップに注がれる液体が撹拌されているのが見える。近づいてみると、青汁色の液体には
「青リンゴ」と書かれた紙が貼っつけてある。

えええ?青リンゴのジュースはこんな青汁色のわけ無いよ。
しかも、青汁も、抹茶も、クロレラも、ミドリムシも入っていないらしい。

健康感満載の湯上りに、興醒めした。

諦めて、定番の牛乳やらヨーグルトを買った。
一時期は、青汁に黒酢、フルーツ酢など、健康志向のものが流行ったが、ここには無いらしい。

なんで?

豆乳でも、黒酢でも、青汁でも、一杯飲みたいのに。
と、思ったら自販機にはあった。
しかし、自販機で買って、ストローでチューっと吸うのは飲んだ気がしない。ちいちゃいお子ちゃまではないのだ。だから言いたい。

頼む!ちょっと一杯だけ、グイッと飲ませて。

よかったら、、、

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むんや

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「なんとでもなるさ」を合言葉に。 挑戦は続く。詳しいプロフィールはこちらから
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