赤いイチイと生き物の命

フクロウを連れて帰って来たのか?と子供にきかれた。玄関で靴を脱ぎながら「まっさか。どうやって飼うの」と否定する。

ミミズク 、コノハズク、フクロウ 全て猛禽類だ。
かわいいことこの上ないが、野生のものは飼えない。
ペットショップにミミズクが足環とロープに繋がれていた。
が、飛んだらとんでもなく大きかった。
自分の体重と捕らえた獲物の重さを持って、羽ばたくので、翼の大きさがかなりある。
それを背中にコンパクトに折りたたんで、持っている。

ヒナもかなり大きい。
「ヒア」と鳴いていた。
ミミズクやフクロウたちが住める森を残しておかなくてはならない。子供たちの未来を見据えて。

「おおたかの森」という野生のオオタカの営巣地があった。
トトロの森も保護されている関係で、「おおたかの森」を保護しようと、道路建設反対が起きたが、道路は開通した。

便利になった。
ところで鷹はどうしたろうか。
いつのときも、便利さと引き換えに他の生き物の生息地を脅かした人間。
動物が悪さをするのではなく、動物が住む山へ人間たちが近づいて住むことになり、共存するのが難しくなったり、ペットとして連れて来られた外来生物、輸入された植物についてきた卵などが孵り野生化して問題となる。

また、ふつうに飼われていたものが、迷子になる。
飼い主が亡くなってしまう、という問題もある。

うちの犬は保健所に12月25日に保護されたことになっていた。何があったのかは知らない。
迎えに行ったのは、2月のはじめ辺り。
通常よりも保護日数が多いことから、何かを感じた。
雪の降る予報が出ている中、迎えに行った。
今思えば、犬が私を呼び寄せたのだと思う。
「迎えにコイ!」と。

犬はオシッコが垂れ流しのコンクリートの上で、臭かった。少し汚れてはいたものの良い首輪をしていた。だからこそ、余計に切ない。
すぐ綱をつけて、一緒に雪の中をひと回り散歩した。
「なんでおまえ、飼ってもらえなかったんだよ」
そう、心の中でつぶやいていた。

ちらついていた雪が、大きくなって顔に吹き付けてきた。保健所の職員の方が「本降りになって来ましたね。お気をつけて。」と、見送ってくださった。

ワイパーをブンブン振って、気をつけて運転しながら、保健所でのやりとりを振り返っていた。

実は、この犬を連れて建物を出る時に、一匹の犬が大声で叫んでいた。
「助けて!助けて!」そう言っているのがわかった。
そして、可愛そうだけれどこの鳴き叫んでいる犬は救われず、奥にいる柴犬はもらい手がつくのだ。ときかされた。
はじめて、保健所の施設内で、仕事を続ける職員の方の痛みを知った。

何年経っても、私の中から、この犬の叫び声が消えることはない。
その光景を思い出すたびに、身体が痛くなる。

助けられなかった犬の分まで、幸せになれますように。

よかったら、、、

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むんや

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「なんとでもなるさ」を合言葉に。 挑戦は続く。詳しいプロフィールはこちらから
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