葉桜のしたを

目黒川沿いの桜は、葉桜になっていた。

見上げれば幾重にも重なった葉っぱたちが、やわらかな緑の屋根となっていた。
葉桜もいいもんだと思った。本当は満開の桜を楽しみにしていたが、そんなことはどうでもいいや。
ソメイヨシノをはじめとする種類の桜は、花が散ると若葉が葉を広げだす。

この時期は目が休まる。やわらかな色あいの景色は、自然と心が洗われる。
目に青葉山ホトトギスと表現するようなものだろう。

実際には、眼下を流れる目黒川には、鴨やシラサギがウヨウヨと居て熱心に川底をつついていた。
こんなコンクリートでかためた川に餌はあるんかいな?と、しゃがみこんでしばらく水面を凝視していた。

なんだか水中を黒い油が流れている。しかも広範囲に。
あんなものが流れる川で水に浸かっている鳥たちは、大丈夫なのだろうか。心配から怪訝な表情になる。
と、そのとき黒い油の中でなにかが銀色に光った。
魚だ!魚の腹が光ったのだった。

ほどなくして、キラッキラッとお腹を反転させる魚の群れたち。
きれいだった。そして、魚の大群を見て「スイミー」という本を思い出していた。
が、巨大な魚に勝ったスイミーも、このシチュエーションでは参ってしまう。
川下に水鳥たちが待ち構えているのだ。口を水中に入れては「ハッシ」と魚を捕らえて飲み込む。

入れ食いとは、まさにこのことか。

体長7センチくらいのお魚さん。危なくなったら橋の下ににげるんだよ。
鳥は鳥目。暗いところでは漁ができない。

そして、都内の鳥たち。
たくましい。
このまま行こう。

私は自然に癒やされた。

よかったら、、、

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むんや

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「なんとでもなるさ」を合言葉に。 挑戦は続く。詳しいプロフィールはこちらから
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