パンダ出産祝い~「ぱんだ先生」

夜を舞う金魚

「ぱんだ先生」

ぱんだ先生
ぱんだ先生が亡くなったと
ききました

それも
だいぶ前に

幼い私は目やにで両目がふさがっていて
お母さんにつれられて
診察室にてをひかれながら
ゆっくり入っていきました
私は目が開かなくて
困っていました

わたしのかたに暖かい大きな手が

ぽん

と乗せられて

「ああ
だいじょうぶだからね
すぐにみえるようにしてあげるからね」

と穏やかな声が耳に入ってきました

そして

ていねいに目を洗ってくれて

「どうかな
目をあけてごらん」

声がかかりました

とつぜん

目のまえが明るくなり
おでこに銀色の円盤みたいなのをくっつけて
ぱんだのまえかけをした
まじめそうな顔が見えて

私はびっくりして
泣き出してしまいました

それを見て先生は

「ほうら
お母さん
もう大丈夫ですよ
ちゃんと見えてますから
目薬出しておきますから
1日3回
できれば4回
両目に1滴づつ
さしてあげてくださいね
はい、つぎのひと呼んで」

私がきちんとなみだを流せるようにしてくれたんです

きのう、ぱんだ先生のおうちの前をとおったら
名前のわからないきれいな花が咲いていて
大きな木には夏みかんがいっぱい

それを見た瞬間

ぱんだ先生に会いたい‼

そう思いました

今日とおりかかったら
庭からホウキで掃いている音がして

こんにちは

すみません
こんにちは!

ってその方をよびました

声に気づいて仕事の手をとめてくれたので
ぱんだ先生の名前を出して
今どうしていますか って
きいてみました

そしたら

「先生なら
だいぶ前に亡くなられましたよ
今は養女さんが住んでいますけど
いまはでかけているみたいです」

返事がかえってきました。

ぱんだ先生
ぱんだ先生が治してくれたから

悲しいとき
苦しいとき
くやしいとき

たくさん泣くことができます

じゃあ
天国にいる先生に
心のなかから
お手紙だしますね

きっと
今の私を見たら

ああ!
あの小さな女の子が
ずいぶん白髪がでてきておばさんになって

また

子供を産んで大きくして

がんばってるねえ
うんうん

ほうらもう大丈夫だからね

って
声をかけてくれるでしょう

お陰さまで

毎日こっそり泣いてます   
       
         おしまい

あとは絵を描いて下さる方と巡り会える事を祈っています。(なんたって、絵の無い絵本はありませんからね。)
Kindleで大人向け絵本にしてみようかしら?

なんとでもなるさ

よかったら、、、

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むんや

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「なんとでもなるさ」を合言葉に。 挑戦は続く。詳しいプロフィールはこちらから
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