もう一度見たい

お盆を過ぎて 土用波が来る頃は
遊泳禁止の海岸に
泣きじゃくる子供と大人がいた

漂っているビニールが
猛毒を持ってからみつく
クラゲの攻撃は
差別をしたりしない

浮き輪を着けて
死にかけた夏のひとこま
脳裏に焼き付いたビールジョッキと
砂浜の日焼け止めとアンモニアのにおい

砂浜へおりる階段を
のぼってゆく人は大汗をかきながら
小さくうつむいている
真っ赤な顔をタオルで隠しながら
ビーチサンダルの砂を
トントンと叩いて落とす

砂まみれの水着は
お城と一緒に波にさらわれる
泥まみれの記憶は
つぼみをつけて待っている

よかったら、、、

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むんや

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「なんとでもなるさ」を合言葉に。 挑戦は続く。詳しいプロフィールはこちらから
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